ライター雑記



 完結(Last)の後に続き(Next)があったらどうなるかって?
 そんなの、ごみ屑(Dust)に決まってるさ。
                        ――コダート・A・ギリヤーク



 …………誰?
 という訳で掃き溜めの中から雑記最後のもう一回、お届け致します。


 あ。トップページのアレは、

『刃鳴散らす発売&もう少し販売努力しないとショップが怒るかも記念
 この際ギャルをエサにして釣りましょうよ大作戦。ぱふぱふどんどん』

 です。
 皆様どうかふるってお引っ掛かり下さい。にーげーてー!





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※以下の文章には、刃鳴散らすのネタバレがあるような気がなんとなくします。ご注意下さい。
 尚、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。




アニメ企画【愛国魔法少女サムライゆきちゃん】


 第一話「尽忠報国」


 右翼街宣車に乗って登校する少女(雪緒)。
 ナレーション。すっごい重々しい声。
「ゆきちゃんは小学六年生、どこにでもいる普通の女の子。勉強もスポーツも結構得意、でも寝起きの悪いのが玉に瑕。今日も寝過ごしてしまったからさあ大変、早く学校へ行かないと遅刻だぞ!」
 腕を組んで悠然と座る雪緒、真っ直ぐに前を見据える眼のアップ、校門を閉めようとしたところで街宣車に突入され慌てて飛び退く教師、とかの緊張感漲るカットを入れつつ。キーンコーンカーンコーン。シーン転換。
 授業中。
 ナレーション「ゆきちゃんは歴史の授業がとっても大好き。いっぱい質問して先生を困らせちゃうくらい!」
先生「……そして十三世紀、ユーラシア大陸に版図を広げたモンゴル人の大国家は、我が国にも遠征してきました。これが元寇と呼ばれる事件で……」
雪緒「待て」
先生「ヒィ!?」
雪緒「この教科書では、元寇のことを『元による日本への遠征』と記す一方、豊臣秀吉の朝鮮出兵は『日本の侵略』と称している。非常に不可解だ。何故、同様の行為の一方には遠征という聞こえの良い言葉を使い、もう一方には侵略という耳障りな言葉を使うのか。意図するところを伺いたい」
先生「さ、さあ。私にはさっぱり……」
雪緒「ならば臣が答えよう。これは君達、極左勢力による謀略に他ならない。自国の歴史を貶め他国に媚びる思想を蔓延させ、現国家体制を崩壊に導き革命政府を樹立しようとしているのだ。違うか」
先生「そ、そんなこと……」
雪緒「違うと言うのならば腹を切れ! 帝室に対する忠誠を自らの穢れなき臓腑を晒すことで証し立てて見せよ! さすれば臣も認めよう。今ここでやってみせるがいい。出来ないのか。出来ないのか、帝教組!」
先生「ど、ど、どうかお許しをーっ!!」
 そこへ飛び込んでくる一人の男子生徒。親友の倉田畢竟(くらたひっきょう)。
畢竟「ゆきちゃん!」
雪緒「畢竟か。どうした」
畢竟「大変だよ! ダニダニ軍が日本海に侵入して、住民たちを拉致しようとしている!」
雪緒「!」
 教室から飛び出す雪緒。
「帝国万歳」しながら見送るクラスメートたち。シーン転換。
 屋上。雪緒と畢竟。
 ナレーション「なんでもない少女のはずのゆきちゃん。でも一つだけ、ヒミツがありました」
雪緒「畢竟、頼む」
畢竟「うん!」
 正座して切腹する雪緒。
雪緒「我、死して護国の鬼とならん!!」
 畢竟、介錯する。
 ナレーション「彼女は……魔法少女だったのです!」
 飛び散った血が竜巻のようになって雪緒を囲む。その中に回転しつつ立ち上がる雪緒。一度裸に、そして軍服姿に。
 テロップ挿入。「愛国魔法少女」「侍・勇鬼」
 国旗を思わせる血のように赤い夕陽を背負った雪緒を映して、シーン転換。
 日本海某島。
「こ、これは一体なんの真似だ! こんなことが許されると思っているのか!」
「もちろんダニ。全ては過去の歴史を反省して謝罪と賠償をしようとしないお前らが悪いのダニ。アジアの人々は皆怒っているのダニよ?」
「どこのアジアだ! どうせ三ヶ国だけだろうっ。特定アジアと言え!」
「やかましいダニ!」
 ズガガガ。ダニダニ兵、住民を射殺。
「ひゃーひゃっひゃ、我々に刃向かえばこうなるのダニ! わかったら、おとなしく我々についてくるダニ。工作員として教育してやるダニよ!」
「しかし、こんなことやっちまって平気なんダニか?」
「問題ないダニ! 他の国なら大変なことになるダニが、こいつらの政府は弱腰もいいところダニ! 外務省を通して抗議を並べるくらいしかできないダニよ!」
「それもそうダニ! あっひゃっひゃ!」
「ひゃーっひゃっひゃ!」
 そこへ、何処からともなく響く声。
「――例え、政府が弱腰でも」
「国家の魂は、貴様らを許さない」
 びくりと震え、辺りを見回すダニダニ兵。
 住民の血が一箇所に集う。次第に人間型になり、そして雪緒へ。イメージはアー●ードの人間形態再生。
「な、何ヤツダニ!」
「憂国の魔法少女、サムライ勇鬼。我が帝国を踏みにじった者どもに、今より天誅を下す」
「ほ、ほざくなダニーッ!」
 ズガガガガ。全身を撃ち抜かれて吹っ飛ぶ雪緒。
 しかしすぐに立ち上がる。全身弾痕だらけだが平然。
「ダニーッ!?」
「臣は不死。天に誓った大義が成就するその日まで、決して死ぬことはない。祖国の内外に敵は多く、大義はいまだはるか遠く、故にこの身は絶対不滅! 死すべきは貴様らである!
 受けよ、天誅!」
 剣を振り上げる雪緒。
「愛国……富士山落としィィィィィィッッ!!!」
 剣を振り下ろす。釣竿を振るようなアクション。
 ひゅーん、という音。辺りが翳る。空を見上げるダニダニ兵。
 逆さまに落っこちてくる富士山。
 ずどーん。
 ラストシーン。水平線の果ての夕陽を見つめる雪緒。
 ナレーション「こうして、今日もまた一つの国家の敵を倒したゆきちゃん。けれど、帝国を蝕む邪な輩はまだまだ数多く残っている。全ての悪が滅び、大義が成就する日まで、ゆきちゃんの戦いは終わらないのだ。
 がんばれゆきちゃん! 祖国の平和と帝室の安寧のために!」
 第一話、完。




******
ネタメモ


 逆賊モンスター編→首相参拝問題編→東シナ海天然ガス田編

畢竟「駄目だゆきちゃん、富士山落としは使えないよ! まだ富士山の建造が完了していないんだ!!」

後半は宇宙戦争
・宇宙逆賊
・宇宙鬼畜米英
・宇宙足利尊氏
・宇宙無防備マン

「下から逆賊怪獣二万五千!!」

 しかし宇宙逆賊たちもまた悲劇の存在であった。地球にとっては侵略者である彼ら自身が、侵略によって故郷を失った民であったのだ。彼らを駆逐したのは宇宙大東亜帝国。南朝の末裔である宇宙大帝陛下を戴く彼らは、ようやく宇宙逆賊との戦いを終えた地球を今まさに視野に収めんとしていた。
 地上の帝と宇宙の帝の狭間に置かれ、雪緒は生まれて初めて進むべき道に思い悩むことになる。

畢竟「ゆきちゃん、どうして戦わないの!?」
雪緒「畢竟……臣にはできない。
   彼らは三種の神器も持っているのだ」
畢竟「ゆきちゃんのばかっ」
 ぱちーん。
雪緒「…………」
畢竟「三種の神器が何さ! 大覚寺統が何さ!
   今のゆきちゃんは恐れているだけだ。逆賊の汚名を!」
雪緒「!!」
畢竟「思い出して、ゆきちゃん!
   僕らは大義のためだけに生きるんでしょ!?
   そのためには何もかもを犠牲にすると誓ったじゃない!
   もちろん、自分自身の全ても!」
雪緒「畢竟……!」


ラスト
 最終愛国魔法、愛・地球剣。
 敵主力艦隊に地球をぶつけて倒す。勝利。


真の最終回
真の最終回
最終回
最終回
第九回
第九回
第八回
第八回
第七回
第七回
第六回
第六回
第五回
第五回
第四回第四回

第三回
第三回
第二回
第二回
第一回
第一回