●オウカ:
ふふふふふーん。らんらんらん〜
きょーうはしゅつげきなのでーすよー
はーいカメゴジラばくだーん
らんらんらーん
じゃりりりーん。じゃりりりーん。
がちゃっ
●オウカ:
はいっ!
オウカでありますっ。
▼猫山中将:
おつかれえーん。
●オウカ:
中将殿!おつかれさまでありますです!
オウカ一等特殊戦術駆逐兵装、サン・バルカン教会特設カタパルトにて出撃体勢万全で絶賛待機中でありますです!
▼猫山中将:
うんうん。えらいえらい。
そんでね、今日の出撃予定なんだけどね、あれ、ナシになったから。
狭山湖のあれ、怪獣じゃなくて恐竜だったからさ。
●オウカ:
ほへー?
じゃあ勘違いだったでありましたのですかー?
▼猫山中将:
そうなんだよー
専門家もふろしきがどうとかゆって…まあ、よくわかんないんだけどね。
そんな訳で、今日は来なくていいからねー
●オウカ:
そうなのでありますかー
がっくしなのですよー
折角パンダさんに新兵器もらったのにー
▼猫山中将:
あ、そうそう、それとね、パンダ川君なんだけど
ちょっと倒れて入院しちゃったんだよね。
●オウカ:
えええええええー?
パンダさんがぁー!?
どうなさったのでありますかー?
▼猫山中将:
うんうん。
なんか心因性の胃潰瘍らしいんだけどねえー
本当、頑丈だねえ彼は。あっはっは。
●オウカ:
あっはっはー?
▼猫山中将:
そんな事情だから、元々出撃は微妙だったってことだねー。
まあ君も少しでも罪の意識があるなら、
果物でも持ってお見舞いにいってやんなさい。
●オウカ:
はれれー?
さっきのは笑うところでありましたかー?
▼猫山中将:
じゃーねー
おつかれさんー。
次もヨロシクねー。
●オウカ:
胃潰瘍は楽しいものでありますかー?
ガチャッ
●オウカ:
はれー
切られてしまったでありますよー。
もー相変わらず中将殿は変わった方でありますねー
オミマイとかよくわからないのです。
はー
しょうがないから今日は一日装備を磨いて過ごすとするですかねー
ギィィィー…
■パンダ班長:
ダダイマぁーーーオウカチャーン
●オウカ:
はれ!!
パンダさんではありませんか!
■パンダ班長:
そですよ。
●オウカ:
にゅーいんしたと聞いていたですが
無事だったのでありますか!
心配したのでありますよー!
中将殿はお米の話ばかりして無責任だしー。
オウカは大変フンガイしたのでありましたー。
戦地で亡骸を埋葬することもできない前線の痛みを知ってほしいのですよー。
■パンダ班長:
ダイジョブ。ダイジョブ。
●オウカ:
なにが大丈夫でありますかー!
パンダさんもやせ我慢せずにゆってやればいいのですよー。
もーずっと座って仕事している中将殿なんか、おしりから血が出る病気になってしまえばよいのですよー!
■パンダ班長:
フフフ…
●オウカ:
おややー笑いましたなパンダさんー
オウカのおかげで元気でたでありますかー?
■パンダ班長:
フフ…フハハハ…ファファファファファファファ!
ズゴーーーーン!
●オウカ:
はわーーーー!
空襲でありますかー?
はっ!!
■パンダ班長:
愚かなりジャパニーズ!
こんな古典的な罠に引っかかり我らにここまでの進入を許すとは!
●オウカ:
あれれー!?
パンダさんの中から沢山の知らない人がっ!
胃潰瘍はものすごい病気でありますねー!
■パンダ班長:
痴れ物がっ!
日ノ本きっての大量破壊兵器と聞いたから出向いてみれば…
とんだこわっぱだったわ!!
我らの「痒み誘発★温風乾燥剣」の錆にしてくれるところだが、今回は顔みせだ…引くぞっ!
ボワァ〜ン
●オウカ:
ゲッホゲホゲホ。
はれ!
やけに粉っぽいおならをしたと思ったら…いなくなってしまったでありますよ!
これはパンダさん、いよいよ危ないかもしれないのです…ぐすん…
パンダ?:
ファファファファファ
●オウカ:
はっ!?どこからともなく声が!?
━ちなみに今更告白するが、さっきのパンダは我らの変装だったのだよ!━
●オウカ:
えええ!?
それでは本当のパンダさんではなかったでありましたか!?
━つまり貴様の懇意にしている獣は我らが監禁しているということなのだ!━
━ボケっぱなしもいい加減にしろー━
━バカヤロー━
━隊長泣いてたぞー━
━アホンダラー━
●オウカ:
このぉー…
ひきょうなのでありますよー!
正々堂々勝負なのですよー
━上等だ…だがパンダの命が欲しかったら我らの指定した場所まで来てもらおうかこの日ノ本で最も高い天を取る山…雲取山に!━
●オウカ:
望むところなのでありますよ!!
━でわまた会おう、こわっぱ…我らは秘密結社「ピンク・コテージ」!!━
●オウカ:
パンダさーん無事待っててくださいですよー!!!!
(つづく)
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