ぼーん。
ぼーん。
遠くで鐘が鳴っている。
此処はどこだろう。
夢で見るような、桃色に霞んだ、川。
すすきの原。
生暖かい風が水面を撫でる。
向こう岸からぼくを呼ぶ人がいる。
かあさん?
とおさんも…生き別れた弟のユンファもいる。
ここはふるさと?
あの、四川省の、美しい竹林と、山と、空気と
突進してくるヒゲのおっさんと…
「舌抜くどぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーー!」
うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
■パンダ班長:
ふーやばかった…
遂に冥土の入り口まで逝っちまったじゃねえか!
●オウカ:
おやあーおめざめですかぁー? パンダさん〜
半月ぶりの更新だというのにねぼすけさんでありますねー
■パンダ班長:
やかましいっ!
それがあの世から還ってきた者にかける言葉か!
しかも、オマエが集中治療室送りにしたんじゃねえかよ…
って、病院じゃねえなココ。
●オウカ:
オウカの実家のサン・バルカン教会でありますよー
パンダさん白衣の人たちに拉致されかかってたのでオウカが助け出したのでありまーすっ!
■パンダ班長:
拉致されかけてねえよ…救急の人たちだそれはー!
じゃあ何か?
俺は自然治癒か?
絶滅危惧種だぞ俺は!
焼夷弾喰らってもがんばれる体なら危惧されねえよ!
それを毎回毎回毎回・・・、虐待しやがって…
●オウカ:
しっ!
パンダさん騒がしいでありますよー
オウカ忙しいので静かにしてほしいのでーす。
■パンダ班長:
はいっ、しかられましたねー
もーほんとおつかれっス。
ぐいんぐいん。しゃかしゃかしゃかしゃか。
●オウカ:
明日はー学園指定のバレンタインデーなのでありますよー
お年頃のオウカはチョコ作りに余念がないのでーす。
■パンダ班長:
はーそーすか
●オウカ:
そんでねー和樹くんとかー克綺くんとかのー
クラスメイトに食べてもらうのですよー
■パンダ班長:
ふーんへー
●オウカ:
いまはやりの義理チョコってやつなのでありますよー
てへへへー
■パンダ班長:
ギリ。G・I・R・I〜ッHEY!ギリギリ〜!
●オウカ:
でもねーでもねー
憧れの科学のウエスト先生のはねー
ちょっと大きめに作っちゃったりしてでへへへ〜
■パンダ班長:
ほーはー
●オウカ:
ぶぅぅー…パンダさん感じ悪いですぅ…
ピキーン!
コノ生命体ヲ敵トミナシマス…セントウジュンビ…
■パンダ班長:
本当すいませんでした。調子こきました。
しゅるーん
●オウカ:
はれっ?
今一体何が!?
■パンダ班長:
(…あっぶねぇ〜)
しかし生意気にも意外と手の込んだもん作ってやがるな。
どれどれ、俺様が味見しちゃろう。
●オウカ:
あれれー?
パンダさんは笹以外のものも食べれたでありましたかー?
■パンダ班長:
ふふふふ。
南極の難局を乗り越えて偏食を克服したのだ。
もぐもぐ。
む…悪くねえな
メカっ子の癖にチョコの味わかるとはなぁ。
●オウカ:
しっけいなー!
これでも甘味大好き女の子でありますよー
味見もかんぺきなのでーす。
内容物の97パーセントが放射性物質であればなんでも食べれるのでーす。
■パンダ班長:
…へ?
ちーん……
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