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解離性同一性障害 【かいりせい-どういつせい-しょうがい】
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略称は、DID(Dissociative Identity Disorder)。
1人の人間に複数の人格が存在する状態。人格とは「自我や環境を認知し、そこに関与し、思考することの持続的様式」と定義される。つまり人間は連続した時間を認識することで自我を有し、行動・情報が一貫していることを確認し、それを『自分』として形成している。障害における人格の交代は突然で、心理的・社会的ストレ
スや環境的要因が誘因となる。別人格時の記憶を持っていない例が多いのが特徴。発症年齢は小児期であるが、臨床的に露見しない場
合もある。慢性化しやすく、小児期に受けた虐待や心的外傷が、解離性同一性障害より先に見られる。
なお、この疾患にはよく『多重人格障害』という名称が使われていたが、それはDSM-V(アメリカ精神医学会の定めた『精神障害の診断と統計の手引き』第3版・1980年発行)での旧称で、DSM-W(1994年)以降は使われていない。
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