現代娯楽の源泉“マカロニウェスタン”
「少年ジャンプが『努力・友情・勝利』の世界だとするならば、『強欲・裏切り・復讐』を三大テーマとするのがマカロニウェスタンの世界です。ねぇ面白そうでしょう?(エンターブレイン刊「テックジャイアン6月号」より抜粋)」と、企画/脚本を担当する虚淵玄は楽しそうに言う。
1960年代の映画界において世界的ブームを巻き起こしたイタ
リア製西部劇、通称“マカロニウェスタン”が、現代の娯楽産業にもたらした影響は計り知れない。その娯楽性と演出技法は、隆盛期から半世紀近くが経過する現代においても充分に、いやむしろ斬新ささえ感じさせてくれる。
なぜ今、マカロニウェスタンなのかという問いに虚淵玄はこう答えている。「マカロニウェスタンの諸作品が、今日のエンターテイ
ンメントにもたらした影響は数知れないと思うのですが、それにしては顧みられる機会が少なすぎるんじゃないかと思うのです。本作では、ストーリーのみならず画面構成、音楽、演出、広報などあらゆる面において往年のマカロニウェスタンを踏襲し復元させる気概で制作に臨みたい。本作を契機にして、ユーザーの皆さんが素晴らしいマカロニ世界へと興味を持ってくだされば幸いです。(エンターブレイン刊「テックジャイアン6月号」より抜粋)」
|