彼女は壊れたガラクタで、つまりは俺と似合いだった。
自動機械人形(オートマタ)が観光客を迎える歴史都市ベルモント。
過去を捨てた人狼ロメオは、記憶喪失の自動機械人形アンナを拾い、新たな生活を始める。
だが平穏な生活は、ロメオがかつて所属していた人狼マフィア「オルマ・ロッサ」の刺客によって破られる。
新たな家族を守るため、再びその鉤爪を抜くロメオ。
時を同じくして、鳥兜(ルパーリヤ)と呼ばれる対人狼用の自動機械人形部隊が、200年の封印を破り蠢き出す──。